所属長挨拶

臨床検査科 技師長 堀内 弘子

技師長 堀内 弘子

全員が臨床検査のゼネラリストに
臨床検査技師になって良かったと思える職場に

 八戸市立市民病院は、青森県南の地域医療の要として、高度急性期医療から母子周産期医療、さらに緩和医療までを担う総合病院です。そのため、当院で働く臨床検査技師には、幅広い分野の知識とともに専門的な知識も求められます。
これに応えるため、全員が臨床検査のゼネラリスト(オールラウンダー)になれるようローテーションを活発に行うと同時に、最低2つ以上の分野において認定試験を突破したスペシャリスト(認定資格取得者=専門家)になることを目標に努力しています。
認定資格の取得にはお金がかかりますが、当院には受験費用や試験会場までの交通費、また認定更新のために参加する学会への出張費等の補助制度があります。
向上心のある職員を病院全体で応援する教育体制が整っていることも当院の特色の一つです。

福利厚生の充実

 有給休暇、夏季休暇、介護休暇、育児休暇、子どものための看護休暇などは希望通りに取得できています。
特に育児休暇は、女性はもちろんのこと、男性が3ヶ月以上の育児休暇を取得する割合も100%です。協力して子育てを行ったり、家庭を充実させる環境が整っています。
育児休暇は3年間の長期取得も可能であり、休暇明けに安心して業務に復帰できるよう、万全のリトレーニング体制を敷いています。

安心の教育体制

 新人の技師は最初の6か月間、主に休日・夜間の緊急検査業務と、外来患者の採血業務に従事するための研修を受け、その後配属先が決定されます。
特に夜間の緊急検査業務に関して不安に思う新人技師が多いことから、じっくりと時間をかけ研修を行っていきます。
夜間の勤務に入った後でも、トラブル発生時にはすぐに先輩方が駆けつけてくれるので心配はいりません。安心してください。

出向業務(院外他部署での業務)・チーム医療への参画

 臨床検査科の出向業務では、中央処置室での外来患者の採血業務、耳鼻科外来での聴力検査・平衡機能(めまい)検査、手術室での術中モニタリング(運動・感覚神経機能の評価)、産科外来での胎児エコー、周産期センターでの新生児聴力検査、内分泌内科病棟での糖尿病療養指導など多岐に渡ります。
 チーム医療では、微生物による院内感染防止の「感染制御チーム(ICT)」、抗菌薬の効かない微生物が発生しないよう管理する「抗菌薬適正使用支援チーム(AST)」、栄養状態が悪く病気が治りにくい患者へのサポートを行う「栄養サポートチーム(NST)」など、他職種連携に参画しています。

 当院は、地域からの期待が大きいため、患者数が多く毎日とても忙しいです。
 しかし、当院を選び就職してくれた職員が、「八戸市立市民病院を選んでよかった」「臨床検査技師になって良かった」と思ってもらえるよう、働きやすく働きがいのある職場を目指しています。
 そして、病院内のみならず、地域医療全体に貢献できる技師を育成することが、臨床検査技師の地位向上に繋がると信じています。
 「人材を人財にする」を目標に、八戸市立市民病院臨床検査科はこれからも職員教育に力を入れていきます。

臨床検査科理念・基本方針

1)理念

私たちは、臨床検査を通じて地域医療に貢献し、病院経営に参加できる人材を育成します。

2)基本方針

1. 私たちは、スキルアップに努めるとともに、組織全体の利益を考えられる技師を目指します。
2. 私たちは、多職種連携によるチーム医療に積極的に参加します。
3. 私たちは、互いに尊重し合い、働きやすく働きがいのある職場を作ります。

令和2年4月1日制定

業務紹介

臨床検査科 働く様子

 平日日中の外来・病棟患者の臨床検査業務はもちろん、夜間・休日に急患室を受診する患者、病棟で状態が急変する患者に必要な臨床検査を提供するために、夜間は1名、休日日中は2名の臨床検査技師が常駐し、24時間体制で対応。科内の業務だけでなく、院内他部署での検査業務やチーム医療に参画し、患者に寄り添う臨床検査を提供しています。

 各個人が臨床検査のプロフェッショナルを目指し、知識と技術の向上に努め、各種認定資格の取得にも挑戦しています。
 また、特定の検査領域に限らず臨床検査業務全般を一定レベルこなせるよう、各検査部門間での技師の異動も積極的に行っています。

臨床検査科 働く様子

 各種学会への一般演題発表、論文投稿といった院外活動にも力を入れており、臨床検査技師の知識・技術向上、地位向上、職能開発を目指して、日本臨床衛生検査技師会及び青森県臨床検査技師会の活動へも参画しています。

部門紹介

検体検査部門

1)一般検査
2)血液検査
3)生化学・免疫学的検査
4)輸血検査
5)細菌検査

生理機能検査部門

1)心電図検査
2)肺機能検査
3)脳波検査
4)超音波検査
5)血圧脈波検査

病理検査部門

1)病理組織検査
2)細胞診検査

キャリアパス

臨床検査技師になるには

 臨床検査技師になるためには、高等学校を卒業後、大学や専門学校で臨床検査技師の養成課程を修め、国家試験に合格しなければなりません。毎年約3,500名の学生が国家試験に合格し、病院、健診(検診)センター、臨床検査センターなどの施設に就職しています。

臨床検査技師に興味のある方、
臨床検査技師を目指してみませんか?
ぜひ、一緒に臨床検査技師として働きましょう!