所属長挨拶

医療技術局放射線科技師長 石倉 牧人

医療技術局放射線科技師長 石倉 牧人

 診療放射線技師を志す学生の皆様、また既に免許を取得済の診療放射線技師の皆様、初めまして。放射線科技師長の石倉牧人です。皆様に当放射線科の紹介を致します。

検査・治療件数共に県内トップクラスの総合病院

 当院は病院名が示すとおり、八戸市が開設する市民病院です。県内で三番目の規模の病院で、八戸地域保健医療圏の基幹病院として、この地域の医療を24時間365日支えています。
 総合病院ですのであらゆる診断・治療設備が揃っています。札幌市内のある大学の先生が当院を見学された際、「地方都市の市民病院において、600床以上の規模を有し、救急の現場のみならず、その他様々な検査・治療が経験できる当院のような病院は他に無い」と仰っていました。
 県内就職を希望していて、大学病院や大都市部の病院と同等クラスの色々な事を経験・習得したい方には、正にもってこいの病院なのです。

医療技術局の体制

 メディカルスタッフの特徴として、臨床検査科、リハビリテーション科、臨床工学科、歯科口腔外科、栄養管理科、放射線科の6部門が、一つの組織として医療技術局となっています。また業務外では、上記6科で医療技師会を設立し現在会員数は140名を数えます。新人歓迎会、ぐるめの会、勉強会、講演会を定期的に開催し各科の交流を深めています。

地元に愛され、活気に満ちあふれる職場

 現在、40名弱の診療放射線技師が在籍しています。
 年齢構成が非常に特徴的で、20代が約4割、30代も4割で、全体の8割が20代から30代です。この様な構成は県内でも珍しく、若い技師が多いので毎日活気に満ちあふれています。
 仲間達の出身地はほとんどが青森県で、その中でも三八地域が多いです。地元に愛される病院です。

頼もしい先輩方

 先輩方が優しく、丁寧にご指導してくださるので、確実に成長と研鑽を積めます。
 また、当院は救急指定の病院なので、夜間休日の日当直があります。県内他の多くの病院では一人当直が主流で、当然デビューしたての新人さんは夜一人きり、不安でビクビクの当直を経験します。しか~しご安心下さい。当科では平日夜間は毎日二人体制、休日は三人体制なので、慣れない時期でも頼もしい先輩がいつでも隣にいてくれます、とても心強いのです。また新人さんの日当直への組み入れは急がず、1年間かけてじっくり学んで貰う体制をとっています。

キャリアアップ支援

 各種資格認定取得に力を入れております。各学会・研究会への参加費、出張費は技師の増員と共に年々増額され充実しています。これにより各種認定資格も多数取得できています。技師法改正に伴う告示研修(実技研修)もほとんどが受講済みです。
 また、中堅技師が中心となり定期で放射線科内勉強会を開催し、日々研鑽も重ねています。研究発表であれば、北海道から沖縄まで全国どこへでも行くことが出来ます。勉強会や研究会は土日で開催されることが多く、いくら自己研鑽のためとはいえ貴重な休日を潰してまでの参加はちょっと・・・と考えますよね~。ここもご安心ください。休日に参加した場合、平日に振替休日を取ることができます。また夏休みは年間5日、有給休暇は年20日あるので、しっかり自分の時間を持つことができるはずです。

 当院は災害拠点病院の指定を受けており、複数のDMATが編成されています。現在当科からは2名がロジスティクスとして登録しており、今年も1名が登録予定です。令和6年1月に発生した能登半島地震の際も派遣されました。

 以上、当院の特徴を挙げてきましたが、聞こえの良いことばかり並べているのでは?と感じた方もいらっしゃるかもしれません。そう感じた方、是非一度見学に来て下さい。ここまで述べてきたこと全てを確認することは難しいかもしれませんが、何か感じることが出来るはずです。
 就職は人生において大きな岐路です。Webで見た情報だけで決めるよりも、実際に見て感じて決めてほしいです。
 ”百聞は一見にしかず”。連絡手段は問いません。病院に電話をして「放射線科を見学したいです」と伝えてもらえば我々に取り次いでくれます。皆様からの連絡をお待ちしております。
 八戸市立市民病院(代表)0178-72-5111

業務紹介

 診療放射線技師とは、診療のために放射線を取り扱うことができる国家資格を持った、専門の技術者のことです。医師の指示の下に放射線を用いた撮影などの業務を行う、メディカルスタッフに区分される医療従事者です。

放射線科 働く様子  医療において、患者さんの診断や治療に放射線を扱うことができるのは、現在のところ医師、歯科医師の他には診療放射線技師しかいません。医療における放射線技術は劇的に進歩を続けており、現在でも日進月歩で放射線を用いた新しい技術が開発、導入され続けています。

 放射線は医療現場における様々なところで用いられており、放射線検査無くして現在の医療は成り立たないといっても過言ではありません。放射線は正しく管理された上で用いなければ、患者さんに害を与えることになりますが、正しい量の放射線を正しく用いれば、放射線は医療において多大な利益をもたらします。

放射線科 働く様子  診療放射線技師は、ただ単に画像を撮影しているわけではありません。放射線を用いた撮影には多くの技術が用いられており、多くの知識を必要とします。また、放射線の装置には多くの種類があり、使用する装置メーカーによっても使用方法が異なります。どうやったら医師にとって診断や治療がしやすい画像を撮影できるか、どうやったら被ばくを低減しながら検査ができるか、様々なことを考慮しながら仕事をすることになります。

放射線科 働く様子  また、手術や薬物療法とともに、癌治療の3本柱の一つとしても放射線治療は大きな役割を担っています。放射線治療装置を有する病院では、放射線治療にも診療放射線技師が従事しています。治療に必要な量の放射線を実際に患者さんに照射するのが診療放射線技師の仕事です。最近では、多くの病院で高精度放射線治療装置が稼働しており、放射線治療装置の精度を日々管理することも、診療放射線技師の重要な仕事となっています。

キャリアパス

診療放射線技師になるためには

勉強をしている画像  診療放射線技師になるためには、高校卒業後に診療放射線技師の養成学校に入学し、卒業後に国家試験に合格しなければなりません。養成学校には、専門の学科や学部を有する専門学校や国公立または私立の大学があります。受験には理系科目の数学や物理などの必須科目を設定している学校もあるため、受験したい学校の情報をあらかじめ調べておく必要があります。診療放射線技師を目指すなら、まずはインターネットで養成学校について調べたり、養成学校のパンフレットを取り寄せたりして受験に必要な情報を調べることをお勧めします。

認定資格について

 診療放射線技師の資格を取得した後にも、各学会などによる多くの認定技師制度があり、スキルアップを目指すことができます。認定技師として、磁気共鳴専門技術者、X線CT認定技師、肺がんCT検診認定技師、血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師、救急撮影認定技師、医療情報技師、医用画像情報専門技師、医療画像情報精度管理士、放射線機器管理士、放射線管理士、手術支援認定診療放射線技師、Ai認定診療放射線技師、アドバンス診療放射線技師、シニア診療放射線技師、核医学専門技師、PET認定技師、放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士、医学物理士などがあります。また、放射線に関連する国家資格として第一種放射線取扱主任者があります。

 診療放射線技師は患者さんの病気の診断や治療に必要な職業であり、とてもやりがいのある仕事です。
メスで患者さんの身体を切り開かなくても、放射線を使って痛みを感じることなく身体の中の病気を画像で診ることができるってすごいことじゃありませんか?あなたの撮った画像で患者さんの命を救う手助けができます。
まずは、インターネットでレントゲン写真やCT画像、MRI画像を見てみてください。この画像が何を写し出しているのか、どうやって撮影しているのか知りたくありませんか?
 現在の医療は、医師を中心としたチーム医療で成り立っています。多くの診療放射線技師がチーム医療の一員として、日々頑張っています。

診療放射線技師に興味のある方、
診療放射線技師を目指してみませんか?
ぜひ、一緒に放射線技師として働きましょう!