臨床工学科
臨床工学科は、高度医療機器の操作を中心に、工学技術を応用し積極的に治療へ参加することを目標に平成15年4月に新設されました。
当科では、人工透析装置をはじめ人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作、院内で使用する様々な医療機器の保守管理を行っております。
これらの業務はすべて国家資格を取得した臨床工学技士が行っております。
臨床工学技士(Clinical Engineer)について
- 臨床工学技士とは、病院内で使用する様々な医療機器の操作と管理を行う専門職です。
- 医師の指示のもとに医療機器の操作を行うことが許されております。
- 私たちは、工学と医学の接点に立ち患者さんの治療を支援いたします。
生命維持管理装置について
人工透析装置
腎臓の機能が低下した場合に、腎臓の代わりに老廃物の除去と水分バランスを調整する人工透析治療が必要になります。
その治療を行う装置が人工透析装置です。当院血液浄化センターでは15台の人工透析装置が使用されております。
人工呼吸器
肺の機能が低下した場合に、呼吸を代行する働きをするのが人工呼吸器です。
人工呼吸器により呼吸回数や酸素濃度のコントロールなどを行い呼吸を補助します。
血液浄化装置
集中治療室などで、血液から不要な物質を除去するために使用するのが血液浄化装置です。
重症患者の24時間連続の人工透析や肝炎の治療、薬物中毒の治療などに使用されます。
主な業務内容について
医療機器管理業務
院内で使用する共通の医療機器を効率よく運用するために、医療機器の中央管理を行っております。
また、安全な医療機器を使用して頂くために、定期的な保守点検を行っております。
臨床工学技術業務(治療支援)
集中治療室・救命救急センターで行う医療機器を用いた高度な治療(血液浄化治療や人工呼吸療法)に対し、機器操作を通して治療に参加しております。
また、人工呼吸器の安全確保のため病棟巡回点検を行い、安心して医療機器を使用して頂くよう支援しております。
臨床サポート業務
院内での医療機器操作訓練をはじめ、機器トラブル時にも迅速に対応するなど医療機器に関する業務をサポートしております。